
皆様こんにちは。合同会社サウスポイントの山本です。
海外出張中、次のアポまで「あと1時間あるな」という時、あなたならどう過ごしますか?
スタバを探してメールチェック?B級グルメに舌鼓を打つ?それも悪くないですが、海外展開のプロフェッショナル、しかも38カ国を旅し、旅行の国家資格(総合旅行業務取扱管理者・全国通訳案内士)を持つ私が、皆さんに強くお勧めするのは、スキマができたら、迷わず、近くの「国立博物館」に駆け込むことです。
なぜ美術館ではなく博物館なのか? 理由はシンプルです。
博物館は、その国や地域という組織の「OS(基本ソフト)」を最短で理解するための場所だからです。
博物館だからできる、『その国のOS』高速インストール術
博物館には、その国が「いつ、どのように輝いたのか、何に苦しんできたか」という一国の栄枯盛衰のエッセンスが凝縮されています。多くの博物館には以下のような展示があります。
これらを俯瞰するだけで、その国の人々が大切にしている価値観の「骨格」がすぐにわかります。
また、博物館の建物や展示品の保管状況を見れば、その国の国力や知的水準もうかがい知ることができる、極めて貴重な場所です。
ミュージアムショップで、その国の「今のセンス」を測る
展示を見終わったら、最後は必ず「ミュージアムショップ」に立ち寄ってください。
ここは、その国が過去の遺産をどう「現代の価値」に変換しているかを確認する、最高のマーケティング調査の場です。
具体的には、ミュージアムショップを4P分析するといいでしょう。
ショップの商品ラインナップを見れば、その国のクリエイティブ水準や、民間企業の商売センスが手に取るようにわかります。
これも立派な現地視察、市場調査です。
30分で現地を理解する「沖縄県立博物館」紐解き
ここで、具体的な例を出して説明しましょう。
国ではないのですが、皆さんにとってわかりやすいので当社が所在する沖縄にある那覇市の「沖縄県立博物館」を例にとります。
那覇市内からならタクシーで10~15分あれば到着します。1時間の空き時間があれば、見学30分+往復30分で、十分見学可能です。
例えば、あなたが沖縄に出張し、1時間スキマがあるなら、ぜひ常設展示室にある「『万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘』(複製)を中心とした、王国の繁栄に関する展示」と、「『戦後の沖縄』に関する展示」を10分づつ、そして最後にミュージアムショップを10分、合計30分見てください。
これこそが沖縄のOSを理解する格好の題材です。
万国津梁の鐘には、かつての琉球王国が「世界の架け橋(万国津梁)となり、船を操って異国と交易し、繫栄しようではないか」という決意と気概が刻まれています。
一方で、「第二次世界大戦では激戦地となり、多くの人命が失われ、今でもその影響が社会に強く残る」という沖縄の現実を多くの写真や映像で知ることができます。
県立博物館で30分、要点を絞って展示を見学すれば、沖縄のビジネスの根底にある「琉球へのプライド」、「人間関係の重視」、「平和への希求」がすっと腹に落ち、あなたの心には沖縄のOSがインストールされます。
そして、忘れてはいけないのが、沖縄の「今」のセンスが満載されたミュージアムショップ「ゆいむい」も必見です。
琉球の工芸や文化、そして戦後のつらい歴史さえもセンス良くプロダクトにしてしまう沖縄の民間事業者のレベルは侮れません。
沖縄のOSがインストールされてビジネスに臨む人と、観光地として表面的に沖縄を見ている人とでは、沖縄での信頼関係の構築スピードが全く変わってきます。
往復30分と見学30分、合計1時間で圧倒的な信頼を勝ち取り、成約率を高める出張ライフハック「30分の博物館訪問」です。
たった1時間の「投資」がビジネスを制する体験談
った1質問の「逆質問」がビジネスを制する体験談
私のシンガポールで経験談です。 はじめてお会いする会社の社長に、冒頭のアイスブレイクでこう伝えました。
「昨日、国立博物館に行きました。 戦時中の貴国と日本の関係や、独立の経緯については考えさせられるものがありました。華やかな貴国の成功の裏には、苦難の歴史もあったのですね。」
こう一言挨拶に添えただけで、相手の目の色が変わりました。真っ当なビジネスマンが持つ「文化と歴史を学ぼうという、知的なリスペクト」が伝わった瞬間、「得体のしれない業者」から「対等で誠実なビジネスパートナー」へと格上げされるのです。
忙しいあなたのための「30分でOSインストール」博物館ハック術
忙しいビジネスマンのあなたにお伝えしたい、とても大事なことは「全部見よう」としないことです。
以下の3点だけに絞れば見学は30分で必要十分です。
もし迷うようなら、博物館の学芸員に「30分しか時間が無いが、あなたの国を深く知るためには、何を見ればいいか3つ教えてください」と聞いてしまうのも手です。
もし深く興味が出たら、また博物館に来ましょう。ビジネスが成功すれば、その土地に来る機会が必ずまたやってきます。
まとめ:博物館訪問の30分は、最高にタイパの良い「投資」だ
真偽不明のサイトの情報を漁ったり、ガイド本を1冊読むより、博物館で30分間本物の史料に囲まれる方が、得られる情報の解像度と正確さは圧倒的に高く、時間も短時間で済みます。
「コンサルタントって、なんだか怪しい、インチキ臭い……」と思われがちで、基本的にネガティブな印象を持たれやすい私が、どうしたら信じてもらえるか、泣きながら体得した、海外出張ライフハックが「博物館30分訪問」、私の涙の結晶のハックです。(つらい思い出が・・・うぅぅ・・・😭)
現地の文化と歴史への敬意は、言葉以上の信頼を生む武器になります。次の出張では、ぜひスタバでもなく、B級グルメでもなく、ぜひ博物館の扉を叩いてみてください!
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