沖縄からアジアを射抜く―チラーユニットメンテナンス事業の「沖縄からの海外展開」プロジェクト

お話を伺った方:株式会社フラップ 代表取締役 下田一喜 様
公式HP:https://flap-corp.com/

誰も成し得なかった、沖縄での「保税地区」でのものづくりへの挑戦

私たちの親会社である株式会社エイディーディーは、静岡県で半導体製造に欠かせない、チラー(温度制御装置)の修理・製造を手掛けてきました。

近年、台湾や中国などアジア圏からの依頼が急増していましたが、静岡で、海外からの製品のメンテナンスを受託するには「輸送コスト」と「リードタイム」という大きな壁がありました 。

「アジアに近い沖縄、それも那覇空港の保税地区(サザンゲート)に拠点を構えれば、通関手続きをスキップし、圧倒的なスピードで修理品を返せるはずだ」 この壮大な構想を実現するために不可欠だったのが、沖縄の国際物流特区制度の活用と、それを支えてくれる専門家の存在でした 。

株式会社フラップ 代表取締役 下田一喜 様

「経営」と「実務」の両輪を支えるパートナー

コンサルタントと聞くと、多くの人は「申請書をきれいに書く人」や「補助金を取ってくるだけの人」をイメージするかもしれません。しかし、今回お世話になったサウスポイントの山本先生は、最初から「この事業をどう成功させるか」という経営者の視点で伴走してくれました。

  • 緻密な物流シミュレーション
    山本先生は、静岡(沼津)と那覇空港を比較し、輸送日数が約10日間から最短2日間に短縮されることや、梱包が簡易で済む等のコストメリットなどを、以上に深く、数字で立証してくれました 。
  • 士業としての圧倒的な信頼感
    行政書士としてコンプライアンスを徹底し、貿易や国際物流にも詳しい専門家として、複雑な「保税地区での事業」という法的ハードルの高いプロジェクトを、税関や物流業者と連携して整理してくれました 。
  • 「事業化」への執念
    資金調達のため、沖縄の大型補助金「沖縄国際物流拠点活用推進事業」の取得支援を支援いただきました。そして、単に補助金を獲得して終わりではなく、採択後の設備導入、エンジニアの確保、さらにはアジア市場への営業展開まで、プロジェクト全体の進捗管理を支えてくれました 。

「補助金はあくまで手段。目的は、『沖縄に質の高い産業と雇用を生み、アジアで勝てる事業』を作ることです。」

先生と交わしたこの言葉が、慣れない土地での立ち上げに不安を感じていた私の背中を強く押してくれました。

目に見える成果 リードタイム半減とコスト削減

支援を受けて申請した「沖縄国際物流拠点活用推進事業費補助金」の採択後、私たちは予定通り那覇空港内のサザンゲートに工場を構えることができました 。その結果、もたらされた成果は劇的でした。

  1. リードタイムの劇的短縮
    台湾からの修理依頼に対し、入荷から納品までの期間を従来の半分以下に短縮。アジアの半導体メーカーが求める「スピード感」に応える体制が整いました 。
  2. コスト構造の改善
    通関手続きの簡素化や梱包費用の削減により、国内拠点での修理よりも高い競争力を確保できるようになりました 。
  3. 沖縄への貢献
    地元出身のエンジニアを採用し、静岡本社での高度な技術研修を経て沖縄へ戻す「Uターン雇用」も実現。単なる拠点の移動ではなく、沖縄に技術を根付かせる一歩を踏み出せました 。

伴走は続く 次なるステージへ

補助金事業の期間が終わっても、先生との関係は続いています。事後のフォローアップはもちろん、現在はチラー修理で培った超低温の技術を食品業界や美容・プロスポーツ業界などの超低温機器の展開へ応用する、さらなる事業拡大に向けたアドバイスをいただいています 。

アジアに近い沖縄のメリットと当社の技術力に魅力を感じている、複数の日本と海外の大手多国籍企業から、当社との協業の話もいただくようになりました。沖縄に拠点を設けて海外展開を進めるメリットを強く実感しています。

株式会社フラップ 代表取締役 下田一喜 様

「補助金を取りたい」という方だけでなく、「この事業を、海外で絶対に成功させたい」という強い想いを持つ経営者にこそ、この先生をお勧めします。中小企業診断士としてのビジネスのグローバルな知見と貿易の実務能力、行政書士としての堅実な法務と行政手続能力、この両方を兼ね備えたパートナーがいれば、どんなに複雑なプロジェクトでも、自信を持って突き進むことができます。